【映像化第2弾製作決定】『十角館の殺人』綾辻行人【あらすじと感想】

日本の小説
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こんにちは、akaruです。

日本のミステリー界に大きな影響を与え、新本格ブームを巻き起こしたとされる綾辻行人さんの『十角館の殺人』。

こちらをきっかけにミステリが好きになった人も多いのではないでしょうか。

2024年3月22日からHuluで実写ドラマが配信されていますが、2025年には「館」シリーズの映像化第2弾の製作が決定しています

本記事では館シリーズ第1作である『十角館の殺人』のあらすじと感想をご紹介します。

コミカライズもされています。

『十角館の殺人』をおすすめできるのはこんな人
  • 厚めの本が好き
  • 推理小説が好き
  • シリーズものが好き

『十角館の殺人』作品概要

  • 著者:綾辻行人
  • 発行:1987年
  • ジャンル:推理小説
  • シリーズ:「館」シリーズ第1作

『十角館の殺人』あらすじ

K大学の推理小説ミステリ研究会のメンバーは、S半島J崎沖に浮かぶ孤島・角島を訪れる。

角島は半年前に建築家・中村青司ら四人の死体が発見された「謎の四重殺人事件」が起こった場所であった。

ミス研は事件のあった「青屋敷跡」と、同じく中村青司が設計した「十角館」を目当てに1週間の合宿を予定していた。

ところが2日目の朝になり、殺人事件を思わせる不吉なプラスチックのプレートが発見される。

誰かの悪戯だろうとその場は結論付けられるが、翌朝、女生徒の一人が絞殺体で発見されるのだった。

一方本土では、元ミス研だった河南のもとに告発文めいた手紙が届く。

『十角館の殺人』感想

ミステリ作家由来の呼び名

エラリー。カー。ルルウ。

第一章が始まると、聞き覚えのある有名なミステリ作家の名前が飛び交います。

もちろん作家ご本人ではなく、推理小説ミステリ研究会のメンバー。

会誌の活躍ぶりを基準に、ミステリ作家の名前にちなんだニックネームが引き継がれる慣習があるのでした。

作家とその作品が本筋と関係あるわけではないですが、やはり目の前に出されたら読みたくなるのが読書好きのサガ。

今度読むから、待ってて…!!と思ってしまいます。

クローズドサークル

「もしもこの島で、明日にでも何か事件が起こったら、まさにエラリイさんの好きな“嵐の山荘”ですよ。『そして誰もいなくなった』ばりの連続殺人にでもなったら、大喜びなんじゃないですか」

春休みを使って、いわくつきの孤島へ1週間の合宿へ。

島に着いて間もない、どことなく浮かれた雰囲気の中で言われたセリフ。

それがやがて現実のものとなります。

スマホのない時代の、連絡手段や交通手段が絶たれた状態でのこれぞクローズドサークルという雰囲気を味わえます。

衝撃の一行

『十角館の殺人』といえば、「衝撃の一行」で有名ですね。

ぜひ前情報なしで読んでほしい作品の一つです。

冷静に考えるとそれしかないんだけれど、設定や自分の常識、ミスリードに嵌められてまんまと騙されました。

マンガ版も読みましたが、設定が現代に寄せてあって若い人でも物語に入りやすそうで良いと思いました(原作はもちろん好きです)。

ドラマ版もHuluで配信中なので、是非ご視聴ください。

『十角館の殺人』の次の作品

『十角館の殺人』の次の作品は『水車館の殺人』です。