【「東西ミステリベスト100」1位】「金田一耕助」シリーズ第2作『獄門島』横溝正史【あらすじと感想】

日本の小説
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こんにちは、akaruです。

「日本三大名探偵」の一人である金田一耕助。

とても有名なシリーズで、映像化も何度もされていますね。

本記事ではシリーズ第2作の『獄門島』のあらすじと感想をご紹介します。

『獄門島』作品概要

  • 著者:横溝正史
  • 発行:1947年1月から1948年10月まで、雑誌『宝石』に連載された
  • ジャンル:推理小説
  • シリーズ:「金田一耕助」シリーズ第2作
  • 受賞など:「東西ミステリーベスト100」の国内編で、1985年版と2012年版の両方で1位に選ばれた

『獄門島』登場人物

  • 金田一耕助…私立探偵。
  • 磯川常次郎…岡山県警察部の警部。
  • 鬼頭嘉右衛門…本鬼頭家先代当主。故人。
  • 鬼頭与三松…本鬼頭家当主。
  • 鬼頭千万太ちまた…金田一耕助の戦友。与三松の息子。
  • 鬼頭月代…千万太の腹違いの妹。
  • 鬼頭雪枝…千万太の腹違いの妹。
  • 鬼頭花子…千万太の腹違いの妹。
  • 鬼頭ひとし…千万太のいとこ。本鬼頭家分家。
  • 鬼頭早苗…一の妹。
  • 鬼頭儀兵衛…分鬼頭家当主。
  • 鬼頭志保…儀兵衛の後妻。
  • 鵜飼章三…分鬼頭の居候。
  • 了然…千光寺の住職。獄門島の三長老。
  • 荒木真喜平…村長。獄門島の三長老。
  • 村瀬幸庵…島の漢方医。獄門島の三長老。

『獄門島』あらすじ

船上

終戦から1年経つ、昭和21年(1946年)の9月下旬。

金田一耕助は戦友・鬼頭千万太の訃報を知らせるため、千万太の故郷である獄門島に向かっていた。

乗客が3人になった時、自分以外の2人の会話が耳に入って来る。

獄門島の和尚と漁師のようで、戦争で軍に供出していた吊り鐘が戻ってくることや、鬼頭家分家の一が近く復員することなどを話していた。

金田一は和尚に声をかけ、千万太の手紙を渡す。

鬼頭家

獄門島は封建的な因習が残っている孤島で、島の網元である鬼頭家は、本鬼頭と分鬼頭とに分かれて対立していた。

島に着き、耕助は本鬼頭家の本家の屋敷へ案内される。

千万太の妹たちも紹介されますが、耕助は、美しくもどこか尋常でない様子に、冷たい戦慄を覚える。

梅の古木

それから10日後。千万太の正式な戦病死の公報が届き、葬儀が営まれるがその夜、花子が行方不明になる。

それは見立て殺人の始まりだった。

『獄門島』感想

読み終わって、なんとも言い難いやりきれなさを感じます。

起きる必要のなかった悲劇ほど、悲しいものはないですね。

悲劇はそもそも、起きて欲しくはないですが…

犯行は大胆かつ鮮やかで、国内ミステリー作品の最高峰は伊達ではないと感じます。