『丘の屋敷』シャーリイ・ジャクスン【あらすじと感想】

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こんにちは、akaruです。

かつて『山荘奇談』や『たたり』というタイトルで邦訳されていたシャーリイ・ジャクスンの『丘の屋敷』。

スティーヴン・キングが絶賛し、『シャイニング』に影響を与えたと言われています。

本記事では、『丘の屋敷』のあらすじと感想をご紹介します。

『丘の屋敷』作品概要

  • 著者:シャーリイ・ジャクスン
  • 発行:1959年
  • ジャンル:ゴシックホラー

『丘の屋敷』あらすじ

<丘の屋敷>は八十年前に資産家によって建てられたが、今では幽霊屋敷と恐れられていた。

噂を聞いた哲学博士のジョン・モンタギューは、<丘の屋敷>を三ヶ月間借りて超常現象の研究をすることに決める。

研究にあたり、ポルターガイストの経験者であるエレーナ・ヴァンスと透視能力者であるセオドラが招かれる。

屋敷の持ち主の甥であるルーク・サンダースンを合わせた四人で、<丘の屋敷>の調査を開始する。

『丘の屋敷』感想

『丘の屋敷』は幽霊屋敷ものとしてももちろん楽しめますが、それ以上に人間や人間心理の描写が恐ろしいと感じる作品です。

読み始めてすぐに、エレーナという女性に違和感を抱くでしょう。

もともとの性格なのか、20代の早いうちから介護にかかりきりだったせいなのか、コミュニケーションの取り方はとても32歳の女性だと思えません。

屋敷を出ていきたくないエレーナがとった行動…結末は衝撃的です。

屋敷の影響なのか、エレーナ自身によるものなのか、はっきり書かれていないのも恐ろしいです。