こんにちは、akaruです。
かつて『山荘奇談』や『たたり』というタイトルで邦訳されていたシャーリイ・ジャクスンの『丘の屋敷』。
スティーヴン・キングが絶賛し、『シャイニング』に影響を与えたと言われています。
本記事では、『丘の屋敷』のあらすじと感想をご紹介します。
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『丘の屋敷』作品概要
『丘の屋敷』あらすじ
<丘の屋敷>は八十年前に資産家によって建てられたが、今では幽霊屋敷と恐れられていた。
噂を聞いた哲学博士のジョン・モンタギューは、<丘の屋敷>を三ヶ月間借りて超常現象の研究をすることに決める。
研究にあたり、ポルターガイストの経験者であるエレーナ・ヴァンスと透視能力者であるセオドラが招かれる。
屋敷の持ち主の甥であるルーク・サンダースンを合わせた四人で、<丘の屋敷>の調査を開始する。
『丘の屋敷』感想
『丘の屋敷』は幽霊屋敷ものとしてももちろん楽しめますが、それ以上に人間や人間心理の描写が恐ろしいと感じる作品です。
読み始めてすぐに、エレーナという女性に違和感を抱くでしょう。
もともとの性格なのか、20代の早いうちから介護にかかりきりだったせいなのか、コミュニケーションの取り方はとても32歳の女性だと思えません。
屋敷を出ていきたくないエレーナがとった行動…結末は衝撃的です。
屋敷の影響なのか、エレーナ自身によるものなのか、はっきり書かれていないのも恐ろしいです。