『ねじの回転』ヘンリー・ジェイムズ【あらすじと感想】

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こんにちは、akaruです。

スティーヴン・キングがジャクスンの『丘の屋敷』とともに絶賛したとされる、ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』。

本記事では、『ねじの回転』のあらすじと感想をご紹介します。

『ねじの回転』作品概要

  • 著者:ヘンリー・ジェイムズ
  • 発行:1898年
  • ジャンル:ゴシックホラー

『ねじの回転』あらすじ

クリスマスの時期。とある古い屋敷に滞在していた人々が怪談話に興じていたところ、参加者の一人の紳士が、手記に書かれた幽霊譚を紹介する。

それは若い家庭教師である「私」が、イギリス郊外の屋敷に赴任するところから始まった。

幼くして両親を失った見目麗しい兄妹と、善良そうな家政婦のグロースさんに囲まれ、ほっと一安心の主人公。

しかし、家族や使用人しかいないはずの屋敷内で見知らぬ男を見たことをきっかけに、「私」の平穏は崩れていく。

『ねじの回転』感想

「私」の視点で物語が進むため、二人の幽霊から兄妹を守ろうと奮闘する姿を応援したくなります。

しかしよく考えると、決定的なことは何も書かれていないことに気づくのです。

幽霊は本当にいたのか。本当はいなかったのか。

いなかったにしても、自演なのか、妄想なのかによっても見るが変わってきます。

思わず絶叫してしまうような、刺激の強いホラーを求める方には物足りないかもしれません。

しかし読み返すうち「これは…?」という疑惑を見つけるたびに背筋がゾクゾクする作品です。