十二国記シリーズ序章『魔性の子』小野不由美【あらすじと感想】

日本の小説
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こんにちは、akaruです。

「十二国記」シリーズといえば、アニメ化もされた大人気ファンタジーシリーズですね。

『魔性の子』はシリーズの序章にあたる作品です。

本記事では『魔性の子』のあらすじと感想をご紹介します。

『魔性の子』をおすすめできるのはこんな人
  • シリーズものが好き
  • ファンタジーが好き
  • ホラーが好き

『魔性の子』作品概要

  • 著者:小野不由美
  • 発行:1991年
  • ジャンル:ホラー、ファンタジー
  • 備考:単独のホラー小説として書かれたが、後に「十二国記」シリーズが生まれる

『魔性の子』あらすじ

教育実習生

広瀬は大学生である。

母校である名門私立男子高校に教育実習生として赴任する。

在校時に世話になった後藤について2年6組のクラスを担当するが、生徒の中に異質な雰囲気を持つ者に気づく。

高里という名のその少年は、幼い頃に神隠しにあったと噂されていた。

さらに、高里を虐める者は事故にあったり、命を落とすという話まであった。

最初は信じなかった広瀬だが、高里にまつわる噂話を問いただした生徒とそれを伝えた生徒が不自然な怪我をしたため、不審に思うようになる。

『魔性の子』感想

シリーズの序章

私は高校生時代に「十二国記」シリーズを読んでいました。

シリーズ1作目の『月の影 影の海』ももちろん読んでいたので、高里の行動の理由などはわかった上で読み進めることができましたが、思った以上に怖かったというのが正直な感想です。

しかし、何も知らない状態で『魔性の子』から始めるのも、ハラハラドキドキして良いかもしれません。

また、『黄昏の岸 暁の天』と対になっているので、そちらを読む際に再読もいいですね。

死への恐怖

突然の、しかも穏やかではない死への恐怖。

異質なもの、よくわからないものに対する恐怖。

個人的には特に体育の授業中の死が、無惨な死に方と、パニックになる生徒たちの様子がきわまってとても怖かった…

また、人間の醜さもよく描かれている作品です。

最後に残された彼の気持ちも、わからなくもないから切なくなります。