百鬼夜行シリーズ第3作『狂骨の夢』京極夏彦【あらすじと感想】

日本の小説
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こんにちは、akaruです。

その厚さから「鈍器本」や「レンガ本」などの異名を持つ「百鬼夜行」シリーズ。

昨年2023年9月には17年ぶりの最新作となる『鵼の碑』が発売されました。

本記事では、シリーズ第3作である『狂骨の夢』のあらすじと感想をご紹介します。

コミカライズもされています。

『狂骨の夢』をおすすめできるのはこんな人
  • 厚めの本が好き
  • 蘊蓄が好き
  • ちょっと不気味な話が好き
  • シリーズものが好き

シリーズ2作目はこちらです。

『狂骨の夢』作品概要

  • 著者:京極夏彦
  • 発行:1995年
  • ジャンル:ミステリー
  • シリーズ:「百鬼夜行」シリーズ第3作

『狂骨の夢』作中の時期

メインストーリー:昭和27年(1952年)11月~12月中旬

『狂骨の夢』あらすじ

伊佐間一成は、逗子の海岸で朱美と名乗る女性と出会う。

体調を崩していた伊佐間は朱美の家に招かれるが、朱美は伊佐間にある告白をする。

それは、過去に同じ店で奉公していた女性を殺してしまったというものだった。

翌月再び逗子を訪れた伊佐間だが、警察に連行される朱美を目撃する。

古本屋店主兼陰陽師である京極堂が憑き物落としで事件を解き明かすシリーズ第3弾。

『狂骨の夢』感想

百鬼夜行シリーズといえば厚さが有名ですが、京極堂の繰り広げる蘊蓄もまた名物です。
蘊蓄パートはボリュームが大きいので、残念ながら挫折してしまう方もいるかもしれません。
しかし、後になるにつれて物語を理解するカギとなっていることがわかります。

狂骨

妖怪の名前が入ったタイトル。冒頭の妖怪の描写。怪しげな表紙。
しかし、イメージとは裏腹に妖怪は出て来ません。
その妖怪に関連したり想起させる事件が作中で起きます。

憑き物落とし

百鬼夜行シリーズでは、京極堂が憑き物落としで事件を解き明かしていきます。
ミステリーに分類されますが、本格推理小説のようなものとは異なっています。
しかし、京極堂の語りで種明かしがされていく様はまさにカタルシスです。

『狂骨の夢』の次の作品

『狂骨の夢』の次の作品は『鉄鼠の檻』です。